神保町サロン(物語から解放される時代を生きる)

神保町を中心に活動やアートを指向する集団です。

コンピューターとの付き合い方

時間と空間は(自分自身、或いは他人と)情報をやり取りするために必要な認識のフレームワーク。 数や意味は、真善美などの理念・イデアへの到達を分かりやすく示すための対象物。 ここまでは祈りの話で、こちらから向かう話。 社会とか国家は概念で、向こう…

竹田青嗣 欲望論 書き途中

竹田青嗣の『欲望論』が面白すぎる。 私が気になっていた「存在と認識」についてはまずゴルギアスを引っ張ってくる。 ゴルギアステーゼ1、およそ何も存在しえない。あるいは存在は証明されない。2、万一存在があるとしても、決して認識されない3、万一存在が…

2017年 ワイアードカンファレンス(WIRED CONFERENCE 2017 "WRD. IDNTTY.")取材記事 「中動態の世界」の國分浩一郎さん×「リハビリの夜」の熊谷晋一郎さんの対話。「意志に対する身体の態度とアイデンティティ」

神保町サロン ワイアードカンファレンス取材記事 「意志に対する身体の態度とアイデンティティ」 (取材・執筆 神保町サロン 石塚・奥山) 『WIRED』日本版主催のWIRED CONFERENCE 2017 "WRD. IDNTTY."に参戦してきた。カンファレンスの目的は「ダイバーシテ…

「人工知能は人間を拡張させ、人間観に変化を与え始めている」

▼神保町サロン(物語から解放される時代を生きる)交流イベント #3 大テーマ「人工知能は人間を拡張させ、人間観に変化を与え始めている」 AIの進歩は、人間が労働から解放され、活動の時間を増やすきっかけになるとも言われています。またセンサー類で取得…

美が存在を救う。

現代哲学は、背景を政治や国民国家や経済に置くことが多く、批判的に相対的に価値を引っぺがして虚しさを呼び、その回避として無責任に生きろとか、遊ぶ技術を身につけろと言う。勝手に遊べる人はとっくにそうしているだろう。 ロジェカイヨワの「人間と遊び…

1200年続く高野山には、永続的なビジネスシステムが動いていた。

関心のきっかけは、神保町サロンに来たゲストが「高野山の宗教都市は空海が作ったシステムで、まだそのシステムは生きている」、「空海は、結界を張って流れを創った」と立て続けに高野山、空海関連の話をしていったからだった。 そこで、実際に高野山を訪れ…

生きるセンスを描いた映画「この世界の片隅に」

神保町サロンにて「この世界の片隅に」が話題になっている。今後のネタにもなるので少しブログに書いておく。 この映画を一言で例えるなら「生きるセンス」を描いた映画と言えるのではないだろうか。 全体を通してカット数は多いと感じた。特に前半は記憶処…

空海の情報空間と、システム的思考方法。

最近、真言宗の宗祖・弘法大師空海さんが神保町サロンで話題になっている。メンバーの数人が高野山にいき、その空気感を伝えてくれたのでメモとして残しておこうと思った。 空海が伝えたのは「密教」だが、仏教をさかのぼっていくと、古代インド思想にたどり…

集合意識とディバイド・アンド・ルール

集合意識とはフランスのデュルケームが主に使い出した概念らしい。自分自身が何によって動機付けられているのか、行動の規範は何なのか そんなことを考えているとこの集合意識という感覚質に行き当たる。 デュルケームは集合意識を「一つの社会または集団の…

「1+2+3+4+…=-1/12」

先日、数千億を運営している投資マネジャーと話す機会があった。色々と話ははずんで面白かったのだが、。最後に私から「好きな公式は何か」と尋ねたところ、好きな公式っていうのは思いつかないけど、最近気になっているのは「1+2+3+4+…=-1/12」という式です…

自分が本当にゴキゲンな状態とは何なのか

ある機械学習系のベンチャーの経営者と食事をした。その会社はグローバル人材を雇用して、マネジメントにインテグラル理論を応用しようとしていた。ウィルバーと言えば、「無境界」という悟りの感覚を西洋の概念を使って解説している本があるが、それを発展…

意識の立ち上がりへ回帰してみる。

近代的自我は、他者との境界が明確で自由意志をもった責任を取れる主体。人が何かをするとは、意志をもって行動することである。よって人は自分の行動に対して、責任を取らなければいけないと言われる。しかし、そもそも意志があるってなんだろう。 精神症状…

8月25日 神保町サロン交流会の写真報告と、神保町サロンでやっていることのおさらい。

■8月25日、神保町サロンの交流会は25名(会場キャパ一杯)に参加いただきました。 参加者の方からは、もっと話者に質問をしたい。その話題について自分でも話題提供がある… という雰囲気が充満しておりました(笑)。多少、消化不良気味になったと感じていま…

終戦記念日に感情から解放される

子どものころの記憶を散歩した。 泣いたらだめと言い聞かせ、寂しい気持ちを我慢してた。 子どもの僕はココロから目をそらして外を見てた。 視点を移して見えたのはなんだったろか。 植物や虫が見えた。色や光が見えた。 隠喩を覚えて、キモチを言葉でごまか…

ソクラテス、プラトン、アリストテレスで概念を整理する。

ギリシアには知識があり喋りが上手なソフィストと呼ばれるメディアっぽい人たちがいた。彼らは金銭と引き換えに知恵を教えていた。しかし、論理の力で無理やり納得させたり、金持ち相手にばかり商売していたという逸話が残っている。 ソクラテスはソフィスト…

大手製薬会社はPureTech Health(ピュアテック)のような会社に置き換わるのか?

▼伊藤穰一氏がホストを務める「THE NEW CONTEXT CONFERENCE(NCC)」を取材。今年のNCC(15回目)のテーマは「ITとバイオテクノロジーの融合が導く未来」と「ブロックチェーンの真価と進化」。 一日目は、バイオとITがテーマ。機械学習(ディープラーニング…

「博物ふぇすてぃばる!」で 土偶の新作を発表~ 20147/7/22 @九段下

7/22、23と九段下の科学技術館にて「博物ふぇすてぃばる!」が開催されました。 個性的な出品が多かった模様。togetterで当日の様子が分かります。 togetter.com そんな中、神保町サロンのメンバー「真千子氏」が土偶を出品していました。 真千子氏によると…

創作とは、超越論的な構造を捉え、経験をアウトプットしていく行為なのだ。

神保町サロンでは創作活動をしている方が多く参加してくれます。 言語で創作活動や芸術活動を語ることは難しい。でも、神保町サロンの概要を伝えるために、しょうがなく… フォー 創作は何かと考えていくと、あるとき捉えられるクオリア(感覚値)を、それは…

ARの本当の凄さは、日常生活の情報処理そのものが変わることにある。

AR(Augmented Reality)といえば… 何をおもい浮かべるか… ちょっと調べるとMicrosoftの「HoloLens」のイメージ映像なんかがでてくる。 www.microsoft.com とってもビジュアルに凝っている。最初見ると驚くが、この映像はプレゼン用に作られている。ちょっと…

XジェンダーのXってなんなのー??

日本ではある性の在り方を、X(エックス)ジェンダーと呼ぶことがある。女性とか男性とかのレイヤーではないメタな概念という感じだ。 Xジェンダーと名付けた背景には、プログラミングで使われる変数、つまり 何を入れても良い変数Xだよ という意味があっ…

resound (曲を作ってみました)

シェーンベルクの12音技法を使いながら曲を作ってみました。作曲自体はスマホの無料アプリなどで音を鳴らしながら、記録は楽譜に手書きで記入していって、譜面に起こすのはフリーソフト。 大衆文藝ムジカ04号にも掲載されました。 丘のうえ工房ムジカ 音の再…

「労働」と「仕事」はぜんぜん違う、そしてその前に「活動」って概念を取り戻せ!

大人になると遊ぶのが悪いような、いつもマジメでいないと申し訳ないような、そんな雰囲気に飲み込まれてしまう。でも、なんかそんな雰囲気って腑に落ちない。誰かが良いこと言ってないかなーと神保町の書店を散策していると「遊びと人間 (講談社学術文庫)」…

神保町サロンの概要 (毎週水曜日 ランチ&カフェ 11:30~14:30頃まで開催 出入り自由)

神保町サロンは毎週水曜日に神保町で哲学・政治・経済、生き方などについて語る会をやっております。 参加者に共通している認識としては、帝国主義、近代科学史観、資本主義を前提とした「搾取・拡大・成長」の限界です。 議論の出発点にちょうど良いのは広…