神保町サロン(物語から解放される時代を生きる)

神保町を中心に活動やアートを指向する集団です。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

生きるセンスを描いた映画「この世界の片隅に」

神保町サロンにて「この世界の片隅に」が話題になっている。今後のネタにもなるので少しブログに書いておく。 この映画を一言で例えるなら「生きるセンス」を描いた映画と言えるのではないだろうか。 全体を通してカット数は多いと感じた。特に前半は記憶処…

空海の情報空間と、システム的思考方法。

最近、真言宗の宗祖・弘法大師空海さんが神保町サロンで話題になっている。メンバーの数人が高野山にいき、その空気感を伝えてくれたのでメモとして残しておこうと思った。 空海が伝えたのは「密教」だが、仏教をさかのぼっていくと、古代インド思想にたどり…

集合意識とディバイド・アンド・ルール

集合意識とはフランスのデュルケームが主に使い出した概念らしい。自分自身が何によって動機付けられているのか、行動の規範は何なのか そんなことを考えているとこの集合意識という感覚質に行き当たる。 デュルケームは集合意識を「一つの社会または集団の…

「1+2+3+4+…=-1/12」

先日、数千億を運営している投資マネジャーと話す機会があった。色々と話ははずんで面白かったのだが、。最後に私から「好きな公式は何か」と尋ねたところ、好きな公式っていうのは思いつかないけど、最近気になっているのは「1+2+3+4+…=-1/12」という式です…

自分が本当にゴキゲンな状態とは何なのか

ある機械学習系のベンチャーの経営者と食事をした。その会社はグローバル人材を雇用して、マネジメントにインテグラル理論を応用しようとしていた。ウィルバーと言えば、「無境界」という悟りの感覚を西洋の概念を使って解説している本があるが、それを発展…

意識の立ち上がりへ回帰してみる。

近代的自我は、他者との境界が明確で自由意志をもった責任を取れる主体。人が何かをするとは、意志をもって行動することである。よって人は自分の行動に対して、責任を取らなければいけないと言われる。しかし、そもそも意志があるってなんだろう。 精神症状…